賃貸経営BLOG 2020年03月25日

こんにちは反町です。

 

今日は賃貸物件での退去清算についてのお話です。

 

退去清算とは、入居者さんが退去する場合に、日割家賃の返却や、敷金の返還、そして原状回復費用を清算する事ですね。

 

基本的に、経年劣化や自然消耗の部分はオーナー負担となり、入居者さんが負担するのは故意や過失によって起こった傷や汚れ交換、

 

または特約で定められていて、認められる範囲のクリーニング費用等ですね。

 

ここまでは皆さん分かっているのですが、いざ退去精算を行うとどういう流れになるか解説します。

 

 

①退去立ち合いを入居者さんと行い、どこを直したり、交換するかを決め、鍵を返還してもらい立ち合い終了

②入居者さんが負担するべき箇所とオーナー負担箇所の精算見積もりを入居者の新住所へ郵送する。

③送付した精算書に同意サインをして頂き返送して頂く。

④入居者へ返還があれば振り込み、入居者負担額がある場合はお振込みをして頂く。

 

これが基本的な流れだと思いますが、ありがちなリスクがあり入居者と連絡が取れなくなったり、

同意してくれず入居者負担の原状回復費用が頂けないという事。

 

もちろん、ガイドラインを元に不条理な請求はしてなくても支払いがされないという話はよく聞きます。

 

では、どうしたらよいか?

 

まず第一に原状回復工事の知識をつけましょう!

 

色々な工事がありますが、原状回復工事の基本的な事といえばクロスの張替、床の張替(フローリング、CF、フロアタイル)、クリーニングの3点

 

の見積もり方法を覚えるだけで80%くらいは退去精算見積もりができると思います。

 

壁紙(クロス)は90CM幅のクロスを何m使うかをメジャーで測ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内装業者さんが ㎡おいくらで張替してくれるかを知ってれば、その場で見積もりできます。

 

床の場合もフローリングなら基本的には大工さんが張替してくれますので

 

 

 

 

 

アパート部屋の部分張替なら1人工みておけばよいでしょう(15,000円~20,000円)

 

材料代の目安は坪8,000円程

 

1坪交換した際には約28,000円程と覚えておきます。

 

 

 

CF(クッションフロア)張替は 張替人工も含め4,000/㎡程でトイレなら1万円ぐらい

フロアタイルの張替 5,500円/㎡程

面積により価格も相談できると思いますが小さい面積ですと上記くらいかなと思います。

 

 

 

 

 

 

クリーニング費用はほぼ決められた金額で皆様業者へ依頼してると思います。

 

 

 

 

 

 

この3点を立ち合いの時に見積もりし、入居年数でみた負担割合で出してあげれば

退去立ち合いした際に、入居者負担額も判明し対面した状態で説明と同意を得られます。

 

これで、90%ぐらいは入居者負担が出ても支払いをしてくれます。

 

残りの10%はというと、了承したがいっこうに振り込みしてくれず、連絡不能になるケースがあります。

 

そのリスクを減らす為には、保証会社加入をおススメ致します。

家賃滞納のリスクだけでなく、保証会社の多くは原状回復費用も保証してくれます。

ただし、条件があり【入居者さんがその支払いに同意している事】 家賃〇ヵ月分まで ガイドラインに沿った負担割合等

 

つまり、契約書で項目と費用が記載してあり支払いますと同意してるもの(例えばクリーニング費用〇〇〇円)

 

 

クロスや床張り替えは退去した後でないと、金額も分かりませんので、立ち合い時が非常に重要です。

立ち合い時に見積もりをして、〇〇〇〇円は入居者負担にてお支払い致しますのようなサインと捺印がしてあれば

保証会社が立替をしてくれます。

 

まとめます、、

 

退去精算をスムーズかつ確実に支払いして頂くには、

 

退去立ち合いの際に、原状回復見積もりができ、その場で費用負担を提示できること。

さらに保証会社に加入して頂いてれば、更に安心である!

 

これができればほぼ100%退去精算でつまずく事はないでしょう!